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2007年世界禁煙デーによせて
WHO | Only 100% smoke-free environments adequately protect from dangers of second-hand smoke—2007-05-29 WHOのリリース

常々私が声を大にして主張している「副流煙」による被害だが、分煙や換気では生ぬるいという報告がWHOから発表された。





リリースによると、閉鎖空間では完全に禁煙にしないかぎり、副流煙の受動喫煙による被害は防げず、公共の職場やレストランなどでは、分煙など意味がないということになる。また、驚くべき事に、本人がノンスモーカーであっても、職場での受動喫煙の影響により、「全世界で毎年20万人が死亡している!」という推計があるようだ。自分に責任のない原因で死ぬほど莫迦らしいことはない。吸わない人間がいる閉鎖空間で喫煙する行為は殺人と同じだということを改めて強調しておきたい。

これは前回情けない母親の喫煙でも書いたが、閉鎖空間での受動喫煙の被害をもっとも大きく受けるのは子供である。車の中やレストランで、莫迦な母親が子供のすぐ脇で喫煙するという行為は、繰り返しになるが、「てめえでてめえのガキの命を縮めている」ということなのだ。自分が殺人者であるということを強く自覚するべきだ。

また、ロンドンパブが日本に欲しい!でも書いたが、最近はヨーロッパでも禁煙の流れは加速していて、イタリアのレストランなどでは完全密閉の喫煙室とそれ以外を分離させ、煙が漏れたら再設計という厳しさであるし、イギリスのパブ!(ほら、煙が目に浮かぶでしょ)などでは、潔く全面禁煙ということだ。それくらい、徹底しているのに、日本ではお粗末な(形式だけの)「分煙」しかない。これは社会の風潮がまだまだ喫煙者に生ぬるいからだろう。公共の閉鎖空間でタバコを吸っているのは殺人と同じ行為なのだから、もっと手厳しく対応すべきなのだ。法律の改正だけでなく、社会全体が、そういう行為をもっとさげすむような意識を持たないといけないのだ。そうならないと、少数の喫煙者のために日本人全体が殺されることになる。

考えてもみたまえ。完全禁煙にした方が、安心して女性や子供が外食をするし、私だって今よりももっと外食するだろうし、外で酒を飲める(笑)。経済効果を考えれば、こうやって、今まで煙いのを嫌がって来なかった客を呼び入れることが可能になってくるのだから、外食産業を中心に、もっと考え方を改めるべきだろう。もうすでに日本人の約7割が非喫煙者なんだからね。

蛇足ながら、喫煙者自身でさえ「自分が食事中に隣でタバコを吸われるのは迷惑だと思っている」くらいなのだからね(苦笑)。←実際に私の直接の知り合い複数の証言を聞いている。


by Der_Wolf | 2007-05-30 18:16 | Hate Smoking (15)