ある統計によると、タバコ1本で寿命が5分縮む計算になるらしい。1日20本で10年吸い続けたら、約253日死に急いでいることになる。
喫煙が当人だけの問題なら、勝手に吸ってとっとと”お先にどうぞ”と言うだけだが、昨今話題になっているのは間接喫煙・受動喫煙の問題だ。こちらは悪影響を受ける側の意志が無視されているのだ。
政府は名ばかりの法律を作り、公共の場所での環境作りをうたうが、罰則のないザル法であり、しかも日本人全体がタバコに甘いから、たいした成果を上げていないのが実状だ。たとえば、病院での喫煙は禁止されているが、出入り口のすぐ外では吸いたい放題である。そして、そういう場所での空気の流れは外から室内へと流れてくる。つまり、大量に害毒を含んだ空気が、入り口付近の室内で待っている人に押し寄せてくるのだ。
また、食事をする場所や公共の場所での分煙・禁煙もまったく進んでいない。親である大人の意識も信じられないほどひどいものがある。ファミリーレストランでは、小さなこどもを連れた母親がタバコを吹かしている。もっとも影響を受けやすい幼児の健康などまったく考慮されていない。競馬場やパチンコ店へ子連れで出かける親も、あまり間接喫煙の問題を重視していない。
本日(5月31日)から1週間は「禁煙週間」である。くしくもその前日の昨日(2005年5月30日)、稀代の名大関が亡くなった。舌のガンだったわけだから、原因は明白である。私には、親方があの世から何かの警鐘を鳴らしているように感じられてならない。
政府の無策も許し難いことだが、国民の「タバコの害悪に対する意識」をもっと喚起するキャンペーンを行って、全体の意識を変えていかなければならないと痛切に感じる。皆さんはいかがお考えだろうか?
そうそう、女性の場合、喫煙が及ぼす影響はとくに大きく、肌が急速に老化してしまったり、妊娠しにくくなったり、仮に妊娠できてもこどもに影響が出たり、それから、男女を問わず歯がやられます。40代で総入れ歯なんて嫌でしょ?(苦笑) とにかくいろいろと問題が大きいようです。できるだけ早くやめた方がいいよ!
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